サッカー連盟
今やフットサルや少年サッカーは子供たちの大多数がやっている人気スポーツです。1992年にJリーグを立ち上げたのは、川淵三郎チェアマンでした。ただし、川淵チェアマンの前の会長の時期から「Jリーグ化」の準備は着々と進められていました。ヨーロッパなどで既にプロリーグが開催されていた中、サッカー連盟のなすべき使命については、既に見本があったことになります。それと同じように日本のプロサッカーを盛り上げることができるのかどうかというのが、最大の課題でした。
その理由は、「Jリーグ」が最上級のサッカー選手の活躍の場となることは勿論、その開催によるメリットが莫大なJリーグ運営にとっての運営資金となることが必須条件だったからです。それを日本サッカーのサポーターたちが、熱い応援で支えてくれました。あまりサッカーに興味がない一般人にとっては、あそこまで熱狂的なサポーターの行動を理解できないかもしれませんが、そこには大きな団結の心があります。サポーターたちのサッカー愛は、Jリーグの繁栄を維持するのに十分な活躍をしてくれました。
ただ、課題としては「Jリーグ」には実態として「女子のサッカーリーグ」が含まれていないことです。日本の女子サッカー(なでしこジャパン)の過去の活躍は素晴らしく、男子サッカーよりも世界的な実力は上位にあると言えます。「なでしこリーグ」なるものを設立する必要があり、準備を進めるべきです。日本サッカー連盟は、Jリーグだけではなく、女子リーグについてもメジャー化になるように努める使命があります。そのために、現在の会長である田嶋幸三会長は、なでしこジャパンの遠征に同行するなどの献身ぶりを示しています。ただし、なでしこジャパンが注目されるのは、国内での活躍ではなく、海外のチームとの対決です。そういう意味では「Jリーグ」よりも高次元なレベルでの活躍をしているのかもしれません。
2020年のJリーグでは、「降格はなし。昇格はあり」という特別なルールが日本サッカー連盟によって決定されました。そうなると、J1のチーム数が増幅する可能性も出てきます。しかし、日本の現況を鑑みれば、開幕を長く延期するしかなく、そのために早期にこのような決定をしたことは賢明な判断であったと思われます。Jリーグやワールドカップは興奮しますが、20歳代前後の若い選手が出場するオリンピックも、有名プロ選手とは違った観点で十分に楽しめる競技になると思われます。これはプロ野球とも共通する概念で、まだ未熟な高校野球が面白いと感じるファンがたくさんいることも理解できます。
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