4大ゴルフ大会
プロ・アマ問わず、多くのゴルフプレーヤーが目標としているのが「メジャー選手権の優勝」です。ゴルフにおけるメジャー選手権とはこのスポーツの大会の中で特に歴史と権威がある大会を指します。 男子はマスターズ・トーナメント、全英オープン、全米オープン、全米プロゴルフ選手権の4つの大会がメジャー選手権にあたります。これらの大会のうち、もっとも早い時期に行われるのが、4月中旬開催のマスターズ・トーナメントです。1934年から開催されているこの大会は、メジャー選手権の中では唯一、会場が米国ジョージア州のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで固定されています。
メジャー選手権優勝者をはじめ、世界の各地域のゴルフツアーの賞金ランキング上位者、アマの主要大会優勝者など名手しか招待されないのが特徴です。優勝者には賞金のほか、緑色のジャケットとオーガスタの名誉会員の資格がおくられ、翌年以降ずっとこの大会に出場することができます。
マスターズ・トーナメントの次のメジャー選手権は、5月に開催される全米プロゴルフ選手権です。1916年の第1回大会からしばらくの間はマッチプレー形式が採用されていましたが、1958年から他の大会と同様のストロークプレー形式となりました。また、当初は8月に開催されていて、4大メジャー選手権の最終戦に位置づけられていましたが、2019年から現在の5月に開催時期が移りました。全米プロゴルフ協会(PGA)が主催となっているため、出場資格はプロのみに与えられ、アマは出場することができません。
PGAとは別の米国の競技団体が主催しているのが、6月に開催される全米オープンです。創設されたのは1895年で、マスターズ・トーナメントや全米プロゴルフ選手権より歴史があります。この大会は2段階の予備予選が行われるのが特徴で、予選免除者以外の出場資格は最終予選の成績上位者に与えられます。会場は開催国である米国のほか、英国や日本でも予選が行われており、プロは全員、アマはハンディキャップが一定以下であれば参加できます。
2019年以降、メジャー選手権で最後に行われているのは全英オープンです。創設が1860年と、4つの大会の中では最も歴史が長く、毎年必ず海岸に立地していて、人の手がほとんど入れられていない自然の状態になっているコースを使用して行われます。また、1990年以降は5年に1度、聖地と称されているセント・アンドリューズで開催されることが慣例となっています。
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