2020年完結版・コロナの影響を経て日本野球の状況
コロナの影響で、スポーツ連盟は様々な対策を講じています。その影響は、日本で最も人気のあるスポーツである野球に対してもありました。特に、2020年の日本野球界はそれまで実施したことがなかった感染症対策を導入していくことによって、不可能だと考えられていた野球開催にこぎつけています。
日本野球界は、新型コロナウイルスの影響で3月30日に開幕を予定していたスケジュールをすべて白紙に戻しました。練習を行うときであっても、選手同士の距離が近いという理由で見合わせることも多くなってしまって、激しく影響を受けたという背景があります。最初は、日本野球連盟も4月10日を基準に開幕を行おうと考えていたのですが、日本国内全体で緊急事態宣言を出されたということもあって、当初予定していた延期のスケジュールすらも白紙になってしまいました。
本来なら、日本野球界はそれぞれの球団によって方針が異なりますので、どういったスケジュールを組んで練習を行うのかもかなり違います。しかし、新型コロナウイルスが一部球団の選手に感染してしまった影響で、日本野球界全体で統率した動きをしないと事態の収拾を期待することができない状況にまで陥ってしまうことになります。そのため、新型コロナウイルスが蔓延していた春先は、スケジュールを延期するのではなくそれぞれの球団が自主的に活動を休止する事態にまで追い込まれてしまいました。
この影響もあって、2020年のプロ野球が開幕されたのは当初の予定であった3月から約3ヶ月も遅れた初夏の時期になります。ただ、開幕できたとはいっても新型コロナウイルスの脅威が退いたわけではありません。感染症対策を前提にすることによって、初めてプレイをすることができるようになりました。具体的な対策としては、アルコール消毒や選手同士の距離感の問題はもちろん、本来ならば多くの観客を動員する球場を無観客の状態にすることになったのです。こうした厳重な対策を行うことで、初めてスポーツとしての野球が復活しました。
そして、感染者数の動向を確認しながら2020年の終わりに向かって相当数の観客を動員できる現状になっています。当然ですが、球場に来場する観客であっても、感染症対策の対象として認識されていますので、きちんとマスクや消毒に協力しなくてはいけません。これからも動員数を増やす可能性が高く、無事に日本野球にも以前のような活力が戻ってくるに至りました。
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